コラム4「尊厳死宣言」を知っていますか?
「尊厳死」とは、一般的に「回復の見込みのない末期状態の患者に対して、生命維持治療を差し控え、または中止し、人間としての尊厳を保たせつつ、死を迎えさせること」を言います。
近時では、医学の進歩により過剰な延命措置を施されることによって家族の医療費の負担も問題となっています。
「遺された人の負担になりなくない」「自分の人生の最後の在り方を自らが決定したい」という考えから、最近では意識が正常な内に自ら尊厳死を選択する「尊厳死宣言」をする方もいらっしゃいます。
具体的には尊厳死宣言を書面に遺すことによって家族に知らせる事が多いですが、きちんと遺すためには、公正証書にて遺したら良いでしょう。
なお、日本では尊厳死宣言は法的拘束力がありませんが、尊厳死宣言を推奨している一般社団法人日本尊厳死協会のアンケートによれば、医師の尊厳死の許容率は9割を超えており、多くの医師が尊厳死を容認しており、尊厳死宣言は十分に実質的な効力があると言えます。
是非、遺言書を遺される際にもこの尊厳死宣言を遺されてみてはいかがでしょうか。
2025年5月9日
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