コラム2 任意後見制度と法定後見制度の違い
成年後見制度には「任意後見制度」と「法定後見制度」があります。
「任意後見制度」とは元気な内に契約で後見人になってほしい人を選び、判断能力が低下した場合に裁判所に申立てをし、その人に後見人になってもらうものです。
「法定後見制度」とは既に判断能力が低下している場合に裁判所に申立てをし、判断能力程度に応じ裁判所が後見人(補助・保佐・後見)を選ぶものです。
以下簡単に違いをまとめてみました。
任意後見制度 | 法定後見制度 | |
利用できる人 | 判断能力がある人 | 判断能力が 不十分な人(補助)著しく不十分な人(保佐)殆ど無い人(後見) |
後見人を選ぶ人 | 自分で選ぶ事ができる | 家庭裁判所が選ぶ |
後見人を監督する人 | 必ずいる 家庭裁判所が選ぶ | 場合による 家庭裁判所が選ぶ |
後見の内容 | 原則自分で定めた内容 | 定められている |
後見人の報酬 | 契約で決める | 家庭裁判所が決める |
任意後見制度は後見人になる人と契約で内容をある程度自由に決める事ができる為、法定後見制度より自由度が高いと言えます。
2025年4月25日